糖尿病情報館

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糖尿病になりやすい遺伝的体質

1型糖尿病・2型糖尿病ともに、発症する遺伝子を持っているといわれていますが、特定できる遺伝子異常は稀です。1型糖尿病は優性遺伝もしくは多因子遺伝、2型糖尿病では多因子遺伝によると考えられています。

糖尿病そのものが遺伝するのではなく、軽い異常がいくつも積み重なって、糖尿病になりやすい遺伝的体質(遺伝的素因)が遺伝する多因子遺伝が殆どと考えられています。多因子遺伝では、遺伝的素因は様々で強弱があること、かつ環境的因子が加わるため、発症確率について具体的な数字は出せません。ですが、血縁に糖尿病の人がいる場合は、いない人よりも糖尿病を発症する可能性が明らかに高くなります。

極めて稀に、常染色体優性遺伝の糖尿病や、ミトコンドリア遺伝する糖尿病があります。常染色体優性遺伝の糖尿病では、片親が糖尿病の場合は、親から子どもに50%の確率で発症します。家族内で25歳以下の若年で2型糖尿病を発症している場合は、常染色体優性遺伝の糖尿病(MODY)が疑われます。両親とも糖尿病でなくとも、子どもの25%が発症する常染色体劣性遺伝の糖尿病もあります。ミトコンドリア遺伝する糖尿病とは、ミトコンドリア遺伝子の異常が原因で起こる糖尿病です。ミトコンドリア糖尿病は、特別なケースをのぞき殆どが母系遺伝で、父方から子どもには伝わりません。

糖尿病患者の家族歴をみると2親等以内の血縁に40~50%の割合で糖尿病が見られるほど家族内発症の多い疾患です。ですが、糖尿病を発症する遺伝子を持っているからといって必ず糖尿病になるとは限りません。環境因子が糖尿病発症に大きく影響していますから、「環境因子による引き金がいつ引かれるか」と考えたほうが良いようです。血縁に糖尿病の人がいるならば、糖尿病を発症する可能性が高くなります。糖尿病になる可能性を考慮して、糖尿病予防を心掛ける生活習慣が大切です。

※遺伝性疾患には、染色体異常症、単一遺伝子疾患、多因子遺伝の3つの種類に大別されます。

 - 糖尿病の原因

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