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糖尿病情報館 > 糖尿病の基準

従来の糖尿病の基準

従来の糖尿病の基準は、臨床的にインスリンを必要とするか否かを基準として分類がされていました。インスリン依存型糖尿病・インスリン非依存型糖尿病です。ですが、インスリン非依存型糖尿病でもインスリンを治療に用いることがあるなどを理由に、新しく糖尿病の分類がなされました。新しい糖尿病の分類は、1型糖尿病・2型糖尿病・その他の特異的病型・妊娠糖尿病です。また、新たな糖尿病の断基準によって、医師のみならず糖尿病患者や糖尿病予備軍にとって自己判断できる可能性が高まりました。
インスリンの作用不足によって糖尿病を分類すると、インスリン治療が必要な糖尿病、インスリン治療が必要のない糖尿病、高血糖を改善するためにインスリン治療が必要な糖尿病に分けられます。インスリン治療が必要な糖尿病は、体外からのインスリン補給が不可欠なインスリン依存型糖尿病(IDDM)と呼ばれていた糖尿病で、1型糖尿病の殆どが該当します。インスリン治療が必要のない糖尿病は、食事療法・運動療法・薬物療法などの治療で血糖をコントロールできる糖尿病です。高血糖を改善するためにインスリン治療が必要な糖尿病はインスリン治療が不可欠ではないけれども他治療法で血糖値が正常値にならないために血糖をコントロールする目的でインスリン治療をする糖尿病です。後の2つの糖尿病の多くが日本の糖尿病の大部分を占める2型糖尿病で、インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)と呼ばれていた糖尿病に該当します。

糖尿病の種類(分類)

糖尿病の原因(成因)に基づく糖尿病の種類(分類)は、1型糖尿病・2型糖尿病・その他の特異的病型・妊娠糖尿病に分けられます。日本における糖尿病の殆どが2型糖尿病です。
■糖尿病の種類(分類):1型糖尿病
1型糖尿病の原因(成因)は膵β細胞の破壊です。膵臓のβ細胞が何かしらの原因で破壊された結果、インスリン分泌ができないために高血糖を発症する糖尿病です。1型糖尿病の治療には食事療法・運動療法のほかに、インスリン注射による体外からのインスリン補給が不可欠です。かつてはインスリン依存型糖尿病とか若年型糖尿病と呼ばれていた糖尿病の多くが該当します。
■糖尿病の種類(分類):2型糖尿病
2型糖尿病の原因(成因)は、インスリン作用の低下「インスリン分泌低下とインスリン感受性低下(インスリン抵抗性)」です。遺伝的因子に環境的因子が大きく影響して発症する糖尿病です。インスリンを必ずしも必要としない糖尿病で、その場合は食事療法や運動療法で厳格な血糖コントロールをすることで進行や合併症を食い止めることが可能です。40歳以降が好発年齢ですが若年者で発症するケースが増えています。
■糖尿病の種類(分類):その他の特定の機序 、疾患によるもの
遺伝因子として遺伝子異常がある場合や、他疾患・薬剤・感染などにより誘発される高血糖です。
■糖尿病の種類(分類):妊娠糖尿病
妊娠中に糖尿病を発症もしくは初めて発見された耐糖能異常が妊娠糖尿病です。妊娠中に胎盤から妊娠を順調に進めるためのホルモンが分泌されます。これらホルモンはインスリン作用を低下させる働きがあることと、胎盤そのものがインスリンを破壊する酵素を作り出すため、妊娠をきっかけに糖尿病を発症することがあります。

糖尿病の病期(病態)分類

糖代謝の検査結果で正常型・境界型・糖尿病型に分類されます。糖代謝の状態によって正常領域・境界領域・糖尿病領域に分類され、それぞれ正常型・境界型・糖尿病型となります。糖尿病型(糖尿病領域)には、インスリンが不要または高血糖是正にインスリン必要なインスリン非依存状態の糖尿病と、生存のためにインスリン必要なインスリン依存状態の糖尿病があります。糖代謝異常の程度によって無症状の病態からケトアシドーシスや昏睡の病態など広範囲の病態があります。境界型は糖尿病予備軍となり糖尿病に準じた食事療法や運動療法で血糖値を正常型のレベルに下げることが望まれます。
糖代謝を数値で判定すると、次のようになります。境界型・糖尿病型は糖代謝異常がみられます。この判定結果で診断がくだされます。
○糖尿病の病期(病態)分類:正常型
正常型の基準数値は、空腹時血糖<110mg/dl、且つ、糖負荷試験2時間値<140mgd/dl
○糖尿病の病期(病態)分類:境界型
境界型は、糖尿病型でも正常型でもないものです。
○糖尿病の病期(病態)分類:糖尿病型
糖尿病型の基準数値は、空腹時血糖≧126mg/dl、75g糖負荷試験 2時間値≧200mg/dl、随時血糖値≧200mg/dl、これらの内1項目を満たした場合です。

糖尿病の診断基準

糖尿病の診断には慢性高血糖であることの確認が必要です。糖尿病と判定するために、空腹時血糖値・75gOGTT2時間値・随時血糖値の検査をおこない、その結果の糖代謝異常の程度により診断されます。糖尿病の診断基準となる糖代謝異常の判定方法は次のとおりです。
■異なる日に行った2回以上の検査結果で、空腹時血糖値≧126mg/dl、75gOGTT2時間値≧200mg/dl、随時血糖値≧200mg/dl、のいずれかが確認できれぱ糖尿病と診断されます。
■上記結果において、1回の検査だけなら糖尿病型と診断されます。
■1回の糖尿病検査であっても、糖尿病の典型的症状(口渇・多飲・多尿・体重減少)、HbA1C≧6.5%、確実な糖尿病網膜症、血糖値が基準値を著しく超えているなど、が認められる場合は糖尿病と診断されます。

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