閉塞性動脈硬化症(ASO)と関連して起こる糖尿病の合併症に糖尿病性壊疽(足趾壊疽)があります。閉塞性動脈硬化症は壊疽を起こす最も多い病気といわれています。閉塞性動脈硬化症(ASO)は50歳以上の男性に好発する病気ですが、糖尿病があると20歳代からでも発病しますし男女差はありません。糖尿病性閉塞性動脈硬化症の特徴は、糖尿病でない閉塞性動脈硬化症よりも血行障害が早く進行し症状が重症化することです。糖尿病性閉塞性動脈硬化症が重症化しやすい原因が重なることで、足が壊疽を起こしやすく壊疽の範囲が急速に拡がって、感染症を併発しやすいため手遅れになって足切断という事態に陥りやすいのです。
■糖尿病性閉塞性動脈硬化症が重症化しやすい原因
○膝から下の動脈である下腿動脈の多発分節性狭窄と閉塞
○下腿動脈~足部動脈の石灰化による血行障害
○毛細血管の血行障害(神経障害による血管反射の障害による)
閉塞性動脈硬化症(ASO)の原因は粥状硬化とよばれる動脈硬化です。足の動脈壁にコレステロールが沈着することで動脈が狭くなり血栓がこびり付いたりして更に狭くなり、最終的に血管が詰まって血液が流れなくなります。そのために栄養や酸素がどどかずに手足の先端から細胞が壊死していきます。放置していると皮膚が黒く乾いてみえるようになり欠損したり腐ってきます。閉塞性動脈硬化症の症状は、歩くとふくらはぎが痛みますが一休みすると痛みが消えて歩けるようになる症状を繰り返す間欠性跛行とよばれる初期症状に始まり、進行すると足の指先に小さな傷ができて徐々に範囲が広がり潰瘍に進行して痛みも伴います。その痛みは徐々に強くなって夜寝ていても痛みで目が覚めたり、痛みで眠れなくなったりします。壊疽とは、局所的に壊死に陥った皮膚から皮下組織が腐敗菌感染したもので、変色(黒色や褐色)し悪臭を放ち壊死部分が脱落するなどの症状があります。壊疽の放置は敗血症による死亡に繋がります。そのため酷い壊疽では足切断を余儀なくされることもあります。
■閉塞性動脈硬化症の症状
○歩くと足が痛くなるが、一休みすると痛みが消えて再度あるけるようになる。(間欠性跛行)
○足が冷たい、足がしびれる。
○足の色が悪い。
○足の傷がなかなか治らない。
○軽い打撲で傷が大きくなったり、治りが悪い。
○皮膚が黒くなって欠損したり脱落したりする。(壊死・壊疽)
糖尿病と閉塞性動脈硬化症
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