糖尿病性黄斑浮腫とは、糖尿病性網膜症の症状のひとつです。糖尿病性黄斑浮腫の治療の絶対的に確実な治療方法は確立されていないようです。糖尿病性黄斑浮腫の治療には、糖尿病の内科的治療をはじめとする網膜光凝固術(レーザー光凝固)治療や硝子体手術のほかに、ステロイド眼球内注射があります。ステロイド(副腎皮質ホルモン)は血管からの液体成分が漏れ出ることを減らして黄斑浮腫を減らす効果があるのですが、ステロイドは糖尿病を悪化させてしまいます。そこで、内服や注射による全身投与ではなく、黄斑部だけに効果を集中させるべく、長期間作用が続くステロイド剤を眼球に直接注射します。ステロイド眼球内注射には眼圧上昇・白内障の進行・感染症などのリスクがあり、注射の効果がある数ヵ月後に黄斑浮腫が再発すれば注射が再度必要になります。
※糖尿病性黄斑浮腫とは、糖尿病が原因による網膜の血管障害の結果で、網膜血管に毛細血管瘤ができたり、毛細血管から血液中の液体(水分や脂肪)が染み出たりすることで、網膜の黄斑部(物を見ることに関係する網膜の中心部分)に浮腫(むくみ)が生じている状態です。

