糖尿病の種類(原因別分類)
糖尿病の原因(成因)に基づく糖尿病の種類(分類)は、1型糖尿病・2型糖尿病・その他の特異的病型・妊娠糖尿病に分けられます。日本における糖尿病の殆どが2型糖尿病です。
糖尿病の原因別分類(種類)
1型糖尿病
1型糖尿病の原因(成因)は膵β細胞の破壊です。膵臓のβ細胞が何かしらの原因で破壊された結果、インスリン分泌ができないために高血糖を発症する糖尿病です。1型糖尿病の治療には食事療法や運動療法のほかに、インスリン注射による体外からのインスリン補給が不可欠です。かつてはインスリン依存型糖尿病とか若年型糖尿病と呼ばれていた糖尿病の多くが該当します。
2型糖尿病
2型糖尿病の原因(成因)は、インスリン作用の低下「インスリン分泌低下とインスリン感受性低下(インスリン抵抗性)」です。遺伝的因子に環境的因子が大きく影響して発症する糖尿病です。インスリン治療を必ずしも必要としない糖尿病で、その場合は食事療法や運動療法で厳格な血糖コントロールをすることで進行や合併症を食い止めることが可能です。40歳以降が好発年齢ですが若年者で発症するケースが増えています。
その他の特定の機序 、疾患によるもの
遺伝因子として遺伝子異常がある場合や、他疾患・薬剤・感染などにより誘発される高血糖です。
妊娠糖尿病
妊娠中に糖尿病を発症もしくは初めて発見された耐糖能異常が妊娠糖尿病です。妊娠中に胎盤から妊娠を順調に進めるためのホルモンが分泌されます。これらホルモンはインスリン作用を低下させる働きがあることと、胎盤そのものがインスリンを破壊する酵素を作り出すため、妊娠をきっかけに糖尿病を発症することがあります。