糖尿病情報館

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1型糖尿病の検査・診断・治療

糖尿病の検査には、一般的な血液生化学検査にはじまり様々な糖尿病診断に必要な検査がありますが、1型糖尿病と診断するには抗GAD抗体陽性が条件です。1型糖尿病の治療は、インスリン注射が唯一の治療方法です。

1型糖尿病と判定するための検査

糖尿病の検査としては、一般的な血液生化学検査、尿中ケトン体、胸部X線検査などのほかに、血糖、尿糖、HbA1cなど糖尿病の診断に欠かせない検査がありますが、1型糖尿病の診断基準としては抗GAD抗体が陽性であることが条件です。自己免疫反応によって膵臓のβ細胞が破壊されると、インスリン分泌は極めて短期間で殆ど0か完全に0になりますが、自己免疫疾患であっても徐々に症状が悪化していくケースもあります。

  • 血液中インスリンの検査:殆ど0ならば、1型糖尿病と判定されます。
  • 尿中CPR検査:殆ど0ならば、1型と判定されます。C-ペプチド(CPR)は体内でインスリンが作られるときに生じる物質です。
  • 抗GAD抗体検査:陽性ならば、1型糖尿病と判定されます。抗GAD抗体(グルタミン酸脱炭酸酵素)は膵臓のランゲルハンス島の障害や数を反映する検査です。
  • ICA検査:陽性なら1型糖尿病と判定されます。ICA(膵島細胞抗体)は膵臓のランゲルハンス島の障害や数を反映する検査です。

1型糖尿病の治療

1型糖尿病の治療は、インスリン注射が唯一の治療方法です。インスリンは口から飲むと胃や腸の中で分解してしまいますから注射という方法でしか補充できません。インスリン注射は対症療法で糖尿病を根本的に治療するものではないため、生涯を通してインスリンを外部から補給し続けなければなりません。

1型糖尿病は膵臓のランゲルハンス島のβ細胞が破壊されるためのインスリン絶対欠乏ですから、インスリンを体外からの補給に頼らざるをえません。1型糖尿病であっても、一時的にランゲルハンス島が機能を持ちなおしたり、ランゲルハンス島の破壊が比較的ゆっくりと進んでインスリン分泌機能が維持されることがありあます。このようなケースではインスリン補充療法なしでも血糖コントロールができる状態(インスリン非依存型の糖尿病)にある時期がありますが、最終的にはインスリン補充療法が必要なインスリン依存型に移行していきます。

1型糖尿病であっても軽度の高血糖の時点からインスリン注射療法を開始すると、正常値に近い血糖コントロールができると期待されます。ただ、糖コントロールが不調ですと糖尿病特有の合併症を引き起こすため、糖コントロールが重要になります。

インスリン補充療法には、インスリン注射を1日3~4回する強化インスリン療法が主流になっています。強化インスリン療法で血糖コントロールが難しい場合は、持続的皮下インスリン注入療法が行われます。インスリン製剤には作用時間が短いものから長いものまであります。インスリンの1度注射で24時間安定した効果がある持効型インスリンも登場してインスリン療法の選択肢が増えています。

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