糖尿病情報館

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糖尿病の非ケトン性高浸透圧性昏睡

糖尿病の急性合併症である糖尿病性昏睡のひとつに非ケトン性高浸透圧性昏睡があります。非ケトン性高浸透圧性昏睡とは、ケトアシドーシスの状態にならずに起こる糖尿病性昏睡で、2型糖尿病の高齢者に起こりやすい急性合併症です。
2型糖尿病ではインスリン分泌が少しは保たれていますから、通常はケトーシスは伴わず非ケトン性になります。シックデイ(糖尿病の人が糖尿病以外の病気にかかったときを指します)におきやすく、高血糖に脱水症状が誘発原因になって血液の浸透圧が高くなって昏睡に至ります。

非ケトン性高浸透圧性昏睡の症状としては、脱水症状から痙攣・片麻痺・幻視・言語障害などの症状が現われ、そのまま放置していると昏睡に至ります。血糖値が600mg/dl以上の高血糖で昏睡に陥りやすいとされています。

非ケトン性高浸透圧性昏睡は死亡率が高いため早急な治療が必要です。非ケトン性高浸透圧性昏睡の治療としては、病院で点滴による脱水症状を阻止したり、即効性インスリン注射などの治療が行われます。治療中には、血栓塞栓症・脳浮腫・肺水腫などの合併症の回避が必要とされます。

※糖尿病の急性合併症である糖尿病性昏睡には、低血糖性昏睡、ケトン性昏睡(ケトアシドーシス昏睡)、非ケトン性高浸透圧性昏睡、乳酸アシドーシス昏睡があります。

※ケトアシドーシスとは、ケトン体(酸性物質)が血液中に増えることで血液が酸性の状態のことです。

※アシドーシスとは、動脈血のpH(水素イオンの濃度)が下がって酸性値に傾いている状態のことです。正常な血液のpHは7.35~7.45の弱アルカリ性です。

※非ケトン性高浸透圧性昏睡:Nonketotic Hyperosmolar Coma(NKHC)、HONC/HNKCとも略記されます。

 - 糖尿病の合併症

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